小児科診療
咳、鼻水、発熱、発疹、腹痛、頭痛など様々なお子様の症状を診察いたします。肺炎、中耳炎、胃腸炎、水ぼうそう、手足口病、溶連菌、RSウイルスなど各種ウイルス・細菌による急性感染症以外にも便秘や夜尿症、湿疹など小児に関することであれば診療いたします。
また発達についてのご心配、不登校、集団への不適応などお気軽にご相談ください。
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クリニックの取り組み
血液検査
乳幼児によくある受診理由は発熱です。
たいていは診察で治療方針が立てられますが、時折、"かぜ"なのか?それとも他の重い感染症なのか?などの見分けが難しいこともあります。
このようなときに血液検査が役立ちます。重要な項目は5分程度で結果がわかります。
また、食物アレルギーなどのアレルギー食品の確定やその経過・治療判断などのためにも役立ちます。
外来点滴
感染性胃腸炎に伴う嘔吐、下痢があり経口摂取が十分でないとき、
また状態のよい肺炎などに対して点滴での抗生剤が必要なときなども有効です。
患児やその家族にも負担となる入院を防げることもしばしばあります。
漢方薬
当クリニックでは患者さんの病状や希望を考慮して漢方薬を併用することがあります。
たとえば感冒の初期症状(寒気、関節痛、鼻水)に、また便秘や夜鳴き、アトピー性皮膚炎、喘息などの慢性疾患に、併用することで緩和に役立つことがあります。
どうぞ、お気軽にご相談ください。
こんなときどうしたらいいの?
熱中症について
気温、湿度が上昇する環境において、
体温調整ができなくなり現れる症状を熱中症と言います。
重症になると”受け答えがおかしい”などの意識障害を伴います。
この場合は、ただちに救急車要請が必要となりますが、
救急車を待っている間も体温を下げる応急処置が必要です。
応急処置として
- 涼しい環境への移動
- 水をかけてあおぐ
- 首、脇の下、足の付け根などに氷枕を当てる
- 冷たいスポーツドリンクを与える
などの処置が必要です。
立ちくらみ、めまいのみであればその場での応急処置で十分なことが多いです。
顔色が悪くなるなど状態が悪化する場合、また30分ほどで改善が認められない場合などは病院を受診する必要があります。
小児においては、不十分な熱中症対策のもとで、
激しい運動をする様な中高生での熱中症が多いとされています。
炎天下でなくとも、10分程度で自動車内の気温は急上昇することがあります。”寝ている子を起こすのはかわいそう”と車内に乳幼児を残すような状況は危険です。
マイコプラズマ肺炎Q&A
どんな病気なの?
肺炎マイコプラズマという微生物によって引き起こされます。
学童期から青年期に好発します。
他の肺炎と比較するとしつこい空咳であることが多いものです。
うつるの?
咳やくしゃみなどを介してうつります。
家族内などの濃厚接触があるとうつりやすくなります。
秋から冬に流行することが多いのですが、1年を通してみられます。
潜伏期間は、1~3週間程度です。
風邪との違いは?
肺炎マイコプラズマによる感染症の症状は多彩ですが、その多くはまったく症状がでません(不顕性感染)。
乳幼児などでは風邪程度の症状で終わることも少なくありません。
肺炎を合併した場合などには、ぜいぜいしたり、呼吸困難を伴うこともあります。
風邪と同じように自然治癒する場合も少なくないのですが、肺炎を合併している場合などは、抗生物質による治療が必要となります。
一度罹(かか)ったら免疫はつくの?(また罹(かか)るの?)
免疫は持続しないため、繰り返し罹(かか)ることがあります。
どうやって診断するの?
診察やレントゲンだけでは確定することはできません。
一般的には血液検査で、肺炎マイコプラズマに対する免疫(抗体)の獲得を確認するという間接的な方法によって診断します。
治療はどうするの?
主にマクロライド系という種類の抗生物質を服用します。
喘息発作の合併(ぜいぜいするなど)があれば気管支拡張薬などを使用します。
予防法はあるの?
ワクチンはありません。
濃厚接触者に対して、治療と同様の抗生物質を服用すると予防できるとの報告もありますが、一般的にはこの方法は推奨されていません。
いつから登校していいの?
学校において予防すべき感染症としては明記されていませんが、学校によっては「第三種のその他の感染症」として取り扱われる場合があります。
一般的には、発熱、咳などの症状が改善し、全身状態がよいものは登校可能です。
風邪症状程度の状態であれば、診断の確定や抗生物質による治療も必要ないと考えられます。
【ミレニアム 2011年第38号より転載】
食物アレルギーQ&A
食物アレルギーって何ですか?
本来、人間が食べても大丈夫な食べ物が、体によくない症状を起こしてしまうことです。
食物アレルギーでどんな症状が出ますか?
一番多いのは皮膚症状で、湿疹やじんましんです。
くちのまわりにぽつぽつ出る、というものから、全身まっかにはれあがる、というものまでさまざまです。
食べた直後に出る場合もあれば、何時間もしてから症状が出てくるときもあります。
湿疹やじんましんといった皮膚症状の他には、次のようなものもあります。
- おなかが痛くなる、嘔吐する、下痢する・・・消化器症状
- 咳や呼吸困難、喘息発作など・・・呼吸器症状
- 口の中がイガイガする、のどや舌がピリピリする・・・口腔粘膜症状
- 血圧が下がる、意識がぼんやりする・・・アナフィラキシーショック
食物アレルギーと間違いやすい病気にはどんなものがありますか?
食物アレルギーと間違いやすい病気には、食中毒、食物不耐症などがあります。
また、ほうれん草やトマトなどを食べたときに口の周りが赤くなることがあり、食物アレルギーと間違われることがありますが、これは、ほうれん草やトマトに多く含まれるヒスタミンなどの化学物質が原因で、食物アレルギーではありません。
そのほか、保存状態の悪い魚を食べることによって起こるヒスタミン中毒なども、食物アレルギーと間違われることがあります。
食物アレルギーを起こしやすい食べ物は?
乳児の食物アレルギーの原因食物は卵、牛乳、小麦の順番です。
もう少し年齢がいくと、エビ・カニ、ソバ、ピーナッツなどが原因の食物アレルギーも出てきます。
ただ、患者さんによってはこれ以外のさまざまな食物もアレルギーの原因となります。
卵アレルギーと診断されました。食事の卵は全部除去しなければなりませんか?
かならずしも完全な卵の除去は必要ありません。
除去食の内容は、患者さんのアレルギー体質、年齢、卵製品の種類・量、実際食べたときの症状やご家族の考え方など、いろんな要因によって異なりますのでいちがいにはいえません。
しっかりと正しい診断と指導を受けましょう。
アレルギー体質の赤ちゃん、食物アレルギーと診断はされていませんが、離乳食の進め方は?
米と野菜から始め、小麦はできるだけ遅く、卵はいちばん最後にしましょう。
アレルギー体質があっても離乳食の開始時期を遅らせる必要はありません。
離乳食は、新鮮な材料で作り、よく精米した米と野菜から始めます。
乳児期にアレルギー症状を最も起こしやすい卵は、他のタンパク質(魚→肉→豆類)を食べてから、いちばん最後に開始するのがポイントです。
また、小麦も3回食に進む頃まで遅らせます。
わからないことや不安があるときは、自己判断で行うのではなく、小児科医あるいは栄養士に相談しましょう。
除去食をやめるときの進め方は?
食物除去は食べられる時期を見つけて解除することが大切です。
ずっと食物除去を続けるのではなく、食べられる時期を見つけて解除することが大切です。
乳幼児の場合は、半年~1年に1回くらい相談し、食べられるようになっているかどうかを確認しましょう。
間違って食べたのに症状が現れなかったときなどは、食物除去の解除を考える時期といえるでしょう。
血液検査の数値や食物負荷試験などの結果で、総合的に判断します。
インフルエンザなどの予防接種を受けても問題はありませんか?
鶏卵成分が混入する可能性はあるものの、ごく微量なので多くは心配ありません。
インフルエンザワクチンは、その製造過程で発育鶏卵を使用するため、ng/ml程度のごく微量の鶏卵成分が混入する可能性があります。
しかし、この程度の量でアレルギー反応が起こることはないと考えられています。
また、麻しんワクチンの製造過程でもニワトリ胎芽培養細胞が使われています。
そのため、卵アレルギーのあるお子さんへの接種が心配されていましたが、最近の研究から日本のワクチンには卵白類似成分がほとんど含まれていないこと、以前の麻しんワクチンによるアレルギー反応の大部分は添加物のゼラチンが原因だったことがわかりました。
なお現在、日本の麻しんワクチンにゼラチンは添加されていません。
ですから、卵アレルギーがあっても安全に受けられます。
百日咳Q&A
どのような症状ですか?
百日咳菌の感染によって起こります。
年齢と過去の予防接種歴によって症状が異なります。
潜伏期間は7-10日程度で、典型的には
- カタル期(かぜのような症状が1~2週間続く)
- 痙咳期(咳き込み後にヒューという笛声を伴う咳などがあり、2~6週間持続する)
- 回復期に分けられます。
全経過は概ね2~3ヶ月で、発熱はほとんどありません。
重症になることがありますか?
生後6ヶ月未満児ではしばしば重篤となります。
合併症としては肺炎、痙攣、脳症などがあります。
3種(DPT)混合ワクチンを接種してあってもうつりますか?
うつります。
- 年長児~成人やワクチン接種児では、特有の発作性咳嗽がなく、かぜにしてはしつこい咳であることが多いと言われています。
- 低月齢乳児では、咳などを伴わずに無呼吸、痙攣といった形で発症することがあります。
どのように診断するのですか?
百日咳を強く疑わない限り確定診断は難しいです。
(学童以上であれば、しつこい咳が1か月くらい続き自然に終息することが多いです。)
持続する咳嗽があって喘息発作などの他の原因がない場合 かつ百日咳の流行がある場合などは、百日咳の可能性を疑う必要があります。
確定診断のための検査
- 培養検査(鼻の奥に細い綿棒を挿入します。結果には1週間程度かかります。)
- LAMP法(培養検査と同様の方法で検体を取ります。休日、祝日等がなければ最短3日で結果がでます。当クリニック以外では専門病院などでしか取り扱っていません。)
- 血液検査(抗体と言う免疫反応をみる方法です。通常は2回の採血が必要になるので、診断が確定するのに2,3週間かかります。)
治療はどのように行いますか?
抗生物質を服用します。
6ヶ月未満児や重症の百日咳患者以外では外来で治療可能です。
接触者はどうしたらいいですか?
医師にご相談ください。
家族など長時間かつ濃厚に接触した場合は、症状がなくても抗生物質を予防的に服用することがあります。
いつから登校できますか?
学校保健安全法には特有の咳が消失するまで出席停止(ただし、病状により感染の恐れがないと認められたときはこの限りでない) とされています。
通常、抗生物質服用後5日を経過していれば感染力はないと考えられます。
吐いたら?下痢したら?
嘔吐や下痢の原因は?
嘔吐や下痢の原因は様々なものがありますが、ウイルスの感染が主な原因です。
嘔吐や下痢は、悪さをする病原体を早く体の外に出そうとする体の大切な防御反応ひとつです。特に下痢は、薬で止めることができません。
ウイルスの場合は、事前に治る傾向があり、嘔吐は半日~1日、下痢は約1週間で快方に向かっていきます。
しかし、嘔吐や下痢のため、体内の水分や塩分が大量にうしなわれると、脱水症状といって、お子さまの状態が悪くなることがあります。
水分と電解質の補給を適切に行われないと、脱水症状はさらに悪化していきます。
とくにお子さまが乳幼児の場合は、重症化しやすいので、注意が必要です。
お医者さんに行くのはどんなとき?
下痢・嘔吐がそんなに重症でない場合は、自宅で安静にして十分な水分補給と栄養摂取を心がければ大丈夫です。
次のような症状がある場合は、できるだけ早く病院で受診しましょう。
- 泣いても涙が出ない。
- 目が落ちくぼんでいる。
- 皮膚、口、舌が乾燥している。
- 呼吸が早く眠りがち、あるいは機嫌が悪い。
- 1日に6回以上大量の水様便がある。血便がある。
- 緑色の嘔吐がある。嘔吐が続いている。
- 皮膚が冷たく、白っぽい、色が悪い。
- 3ヶ月未満の乳児で38度以上、3ヶ月以上の乳幼児で39度以上の熱がある。
病院に受診するまでに
- 水分や食事の摂取量、下痢や吐いた回数、尿の回数などをくわしくメモしておきましょう。
- 赤ちゃんの場合、いつもと便が違うなと思ったら、ウンチをしたオムツをもってきてください。
家庭でのケアー
食事・水分の与え方
普通は、嘔吐する時間は数時間から約一日程度で、必ず止まってきます。
嘔吐止めを使用し嘔吐が止まるのを待ちます。吐いたら2・3時間は、水分を与えません。絶食が最も良いのです。(この時期は与えても吐くだけですから。)
吐き気が止まり、飲めそうになったらスプーンで少量ずつ、アクアライト、ポカリスエット、味噌汁のうわずみ、リンゴの絞り汁などを与えます。これで嘔吐がなければちょっとずつ増やしながら、植木鉢に水をやるみたいにあげてみると結構うまくいきます。
下痢の時でも食事を制限する必要はありません。蛋白質を中心の食事を少量、頻回にしましょう。水分は電解質の多い経口補液を十分に飲むようにしましょう。
赤ちゃんの場合
母乳は、そのまま続けていてかまいません。(ミルクも同様です。)
吐いたばかりのときは、1回の量を少なめにします。
おふろ
嘔吐・下痢がひどく、元気のないときだけ中止します。
おしりはきれいにあらってあげましょう。ベビーオイルなどをしっかり塗って、カブレないように注意しましょう。(おしりを洗っただけにするとカブレがひどくなります。)
手洗い
手洗いと吐物、便の始末をしっかりして、家庭内感染に注意しましょう。
感染予防には、手洗いが基本です。
保育所、学校
基本的に下痢をしている場合は休みますが、おむつの始末がきちんと出来る場合は通園できます。
この場合、おむつの処理をする人がよく手洗いをすることが大切です。
トイレできちんと処理出来る子は通園、通学はかまいません。
下痢のときの食べ物
インフルエンザ
インフルエンザとは?
インフルエンザウィルスが鼻や口から侵入し、鼻や気管支の粘膜で増殖することで感染します。(飛沫感染)
インフルエンザには、A型・B型のタイプがあります。
症状は、どの形もほとんど同じです。
【症状】
熱…さむけと高熱 3~5日
苦…全身がだるい、食欲がない。
痛…頭痛、手足の筋肉痛、腰の痛み
腹…お腹が痛い、下痢、嘔吐
咳…咳、鼻水、のどの痛み
- インフルエンザかどうかは、外来で迅速判断できます。
症状のではじめ(とくに最初の8時間)は、検査が陽性に出にくいため診断に結びつかないことがあります。 - インフルエンザの合併症は、肺炎・中耳炎・心筋炎・脳炎などです。
- 症状を良くみて、元気がなくなったり、何度も吐いたり、咳で眠れないなど、「いつもと違う」と思ったら、早めに受診してください。
けいれんを起こしたら、至急、病院へ行きましょう。
家庭で気をつけること
(1)休む
学校・保育所は「学校保健安全法」により、休む期間は解熱後2日間を経過するまでです。解熱しても2日間はしっかり休みましょう。
(2)発熱
体の免疫方法と考えて必ずしも解熱させなくてもいいでしょう。熱でつらそうなら、解熱剤を使用しましょう。室温は寒すぎないよう程度の暖房で、暖めすぎないようにしましょう。
(3)食事
子どもの好きなもので消化の良いものを与えます。
(4)入浴
疲れさせないように、気をつけて、お風呂でさっぱりさせるのはかまいません。
病院に受診するまでに
インフルエンザは高熱が主な症状ですが、大人の方も強い解熱剤を使用すると症状が悪化することがありますので気をつけましょう。
インフルエンザのときの解熱剤は、アセトアミノフィン(または、イブプロフェン)を使います。これ以外の解熱剤は使わないようにしましょう。
一番の予防法はワクチン接種です。流行前の10月から12月中にやっておきましょう。ワクチンをせずに流行期になってしまったら、次のことに気をつけましょう。
- ひとごみに近づかない。
- 手洗い、うがい。
- 睡眠を十分に取り、体力保持に努める。
- マスクもある程度効果があります。
「とびひ」ってなあに?
「とびひ」は、正しく伝染性膿痂疹といいます。
「とびひ」は、主に高温多湿になる5~6月から夏にかけて皮膚の抵抗力の弱い0~6歳の子どもに多く見られます。
虫さされやあせも、かき傷、すり傷、湿疹などに黄色ブドウ球菌やレンサ球菌といった細菌が入り込んでおきます。
これらの細菌は、健康な皮膚には感染しませんが、傷ができていたりアトピー性皮膚炎があったりすると、皮膚の抵抗力が弱くなっているため感染しやすくなります。
とびひの治療
「とびひ」は、傷の大きさやジュクジュクしている部位により、抗生剤の内服や塗り薬が処方されます。かゆみがひどい時には、かゆみ止めのヒスタミン剤が処方されることがあります。
治療の中で一番大切なことは、皮膚を清潔にすること。
ひっかかないようにガーゼで覆うことが大切です。
とびひ予防の5つの心得
- 毎日お風呂に入るか、シャワーを浴び、石鹸を使ってよく洗浄し、あとはよく洗いましょう。
- 湿疹・アトピー性皮膚炎の治療につとめましょう。
- 虫さされ・すり傷はきちんと治療しかかないようにしましょう。
- 爪を短く切り、外出や遊んだ後には手を洗いましょう。
- 鼻をいじるのをやめましょう。
保育園には行っていいの?
患部をガーゼで覆い、子ども同士が直接触れないようにしましょう。
とびひの範囲が広い場合は、休ませた方が良いでしょう。
プールに入ってもいいの?
傷がジュクジュクしているあいだは、禁止です。
黒くなって、かさぶたになれば、プールはできます。
皮膚の消毒・薬の使い方
(1)皮膚を消毒します
イソジンを綿球でたっぷりつけます。
目に消毒液がはいらないようにしましょう。
(2)消毒液を乾かします。
イソジンの消毒が大変な時は、しっかり石鹸で洗浄することが大切です。
消毒液は、乾燥させることが重要です。
(3)入浴・シャワー浴をします。
石鹸を使って、消毒液をきれいに落としましょう。
朝・夕にシャワーをしてもよいでしょう。
入浴の後はシャワーで流しましょう。
(4)体をきれいに拭きましょう。
洗濯のしてあるタオルで大丈夫です。
保湿剤や指示の軟膏を塗りましょう。
(5)紫雲膏をガーゼやカットバンに塗り、傷を覆います。
ガーゼをはがす時に新しくできた皮膚がはがれないように紫雲膏は、多めにつけましょう。
カットバンは、やや大きめの物を使いましょう。
(6)ジュクジュクが広がったら再度診察
傷に赤みがなくなればおしまいです。
溶連菌感染症とは?
溶連菌という細菌が感染するためにおこる病気です。
のどに感染すると、のどの痛み・発熱、体に発疹が出るなどの症状があります。
中耳炎になったり、皮膚に感染して「とびひ」になったりすることもあります。
治療
検査で溶連菌感染症と診断されたら、抗生剤を3~10日間内服します。
症状は、2~3日で軽くなりますが、途中で薬の内服をやめてしまうと再発することがあります。指示どおり、最後までしっかり抗生剤を内服しましょう。
リウマチ熱や腎炎などの合併症を起こすことがまれにあります。
再診は必ずしましょう。
【ワンポイントアドバイス】
多くの風邪は、ウィルスの感染なので抗生剤を飲む必要はありません。
症状を緩和するお薬だけですみます。溶連菌感染症は、細菌の感染症なので抗生剤をしっかり飲む必要があります。
家庭で気をつけること
- うつる病気です
兄弟や両親に同じような症状があれば受診してください。 - 食べ物
のどが痛いときは、硬いもの・熱いもの・すっぱいものは避けましょう。 - 入浴
本人が元気なら、お風呂は大丈夫です。 - 学校・保育所
お薬がしっかり飲めて、熱がなければ翌々日から登校・登園は大丈夫です。
学校や保育所には溶連菌感染症であることを連絡してください。
こんなときはもう一度受診を
- 2日以上たっても熱が下がらないとき
- のどの痛みが強くて水分がとれないとき
- 1~2週間後に、元気がない、顔がむくんでいる、血尿(おしっこが赤い)がある、などの症状が出てきたとき